BTS『Stay Gold』とは?込められた意味や歌詞の考察、収録アルバム(作詞作曲)を紹介

BTSの日本オリジナル曲『Stay Gold』をご存知でしょうか。

一体どんな曲なのか、歌詞やMVにはどんな意味が込められているのかご紹介します。

BTS『Stay Gold』とは?

詩や楽曲、映画のセリフなど様々な場面で使われている『Stay Gold』ですが、直訳すると『金のような色であり続けろ』という意味になります。ネイティブ表現としては『いつまでも輝け、輝き続けろ』といった意味合いで使われているようです。

動詞のstayは「stay at…」「stay in…」の形で使われ「・・・に滞在する」という意味になります。「stay +形容詞」の場合は「・・・のままである、・・・のままでいる」といった表現に変わります。

「Gold」は「金・お金・成功」などを意味する名詞ですが、「美しさ」や「輝き」といった言葉も連想できますよね。そのため「Gold」を形容詞とし「Stay Gold=いつまでも輝け、輝き続けろ」という和訳になります。

BTS『Stay Gold』に込められた意味は?

2020年に公開されたこの曲は「この世界はいいことばかりじゃないけれど、君のその輝きを失わないで」という意味が込められています。

この曲で『Stay Gold』を和訳すると、本来の命令口調ではなく『いつまでも輝いて、輝き続けてほしい』と願う言葉として捉えることができます。

曲が公開された当時、新型コロナウイルスによりつらい状況が続き、多くの人の心が疲弊していました。そんな人々に向け、希望の光が照らしてくれる、だから絶対に自分の輝きを失わないでと鼓舞していると思われます。

BTS『Stay Gold』の基本情報

『Stay Gold』は日本ドラマ「らせんの迷宮〜DNA科学捜査」の主題歌と、恋愛リアリティー番組『恋とオオカミには騙されない』の挿入歌として起用されました。

2020年6月19日に全世界へ先行配信され、日本語曲でありながらも、イギリス、ブラジル、アメリカ、フランスなど84の国と地域でiTunesチャート1位を記録し、世界的人気の高さを証明しました。

BTS『Stay Gold』の収録アルバム

『Stay Gold』は2つのアルバムに収録されており、シングルでの発売はありません。

・MAP OF THE SOUL:7 〜 THE JOURNEY 〜

・BTS, THE BEST

BTS『Stay Gold』の作詞作曲

日本の音楽プロデューサーやアーティストにより制作されています。

 

JUN / KM-MARKIT / Melanie Joy Fontana / Michel “Lindgren” Schulz / Sunny Boy / UTA 

BTS『Stay Gold』のMV(見どころも紹介)

日本オリジナル曲のMVとしては、『FOR YOU』『Lights』に続く3作品目です。MVの再生回数は2億4千万回を超えており、日本語楽曲の中でも高い人気を誇っています。

メイキング映像で、ジンは「落ち込んだ状況の中で光が僕たちを導き、希望に向かい歩み出すという内容です」とMVのストーリーを説明し、RMも自身のソロカットについて「牢獄から解放されて自由の身になる」とコンセプトを明かしました。

メンバーのソロカットでは、それぞれが薄暗い空間で切ない表情を浮かべていますが、サビの部分では暗がりから一変し、明るく7人で楽しそうに過ごす様子が描かれています。暗がりからの転換はとても鮮やかで、幸せそうなメンバーの笑顔がとても印象的です。

さらに、最後に登場する美しいユートピアはCGではなく手作りされたセットで、制作規模の大きさにも感嘆してしまいます。

BTS『Stay Gold』の様々な考察を紹介

BTSの曲はそれぞれの世界観が深く、ARMYにより様々な考察がされており、MVが繋がっているという見方が多いです。『Stay Gold』も他のMVと重なる部分があるため、どんなメッセージが隠れているのか、様々な考察がされています。

大前提は

曲に込められた思い

「この世界はいいことばかりじゃないけれど、君のその輝きを失わないで」

MVのストーリー

「落ち込んだ状況の中で光がメンバーを導き、希望に向かい歩み出す」

このことから、新型コロナウイルスにより様々な活動や行動が制限され、つらく苦しい状況を指していることが分かります。当時「ステイホーム」や「隔離」といった言葉が日常的に使われており、MVでメンバーそれぞれが暗い空間にいたのは、その様子を表していると言って間違いないでしょう。

BTSもコロナの影響によりワールドツアーが中止となり、その悔しさを何処にもぶつける事が出来ず、憤りを感じていたと明かしています。そんな先の見えない暗い現状の中でも、必ず希望の光が差すから、輝きを失わず一緒に乗り越えようと歌っており、BTSの楽曲の中でもシンプルで分かりやすいストーリーです。

『Spring Day』と繋がっている?

Stay GoldとSpring Dayを見比べると、気になる描写がありました。

・1つ目

Stay Goldではテテが、Spring Dayではジョングクが火のついたマッチを見つめるシーンです。

ジョングクがマッチに火をつけると、メンバー全員が揃い、テテもマッチに火をつけ目を閉じると、メンバーが一緒にいるシーンへと切り替わりました。

明かりを灯すことで、自分は1人じゃないと表現しているように感じますね。

・2つ目

それぞれのMVの後半でメンバーがいる場所です。

Stay Goldは、春の温かみを感じるユートピアで、綺麗な花々が咲いており、さらに桜の木が1本だけ植えられています。

Spring Dayでは、まだ冬が終わっていない寒々しい荒野を歩いており、ぽつんと1本の木だけが立っています。

春を「愛、幸せ、成功」、冬を「孤独、恐怖、不安」と置き換えましょう。

すると、BTSのこれまでの道のりを表していると捉える事が出来ます。

“本当の自分を探すために旅に出たBTSの正直な話”を語っている『MAP OF THE SOUL』シリーズに『Stay Gold』が収録されていることからも、つらい経験や恐怖を感じながら旅を続け、幸せや成功、ARMYの愛に辿り着いたことを意味しているのではないでしょうか。

まとめ

BTSの日本語オリジナル曲『Stay Gold』についてご紹介しました。

叙情的な歌詞で明るいミディアムナンバーとなっており、落ち込んだ気持ちに希望の光をくれる曲となっています。

MVは新型コロナウイルスにより変わってしまった日常を表現しており、歌詞とリンクしたストーリーはとても分かりやすく、シンプルに解釈する事が出来ますね。他の考察もありますが正解はないので、自身で感じた曲の世界観を楽しんでくださいね。

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