BTSジンからジミンへインタビューBehind

超人気アイドルグループであるBTS。

彼らのパフォーマンスはアイドルの域を超え、ヴォーカル、ラップ、楽曲でも高い完成度を誇っていますね。

メンバーが作詞や作曲に携わったりすることも多く、個々のアーティストとしての才能にも光るものがあるようです。

今回はジンがジミンにインタビューした企画をもとにBTSのそうした一面を見てみましょう。

2人で話すのが久しぶりというジン

7人のメンバーで構成されているBTS。

映像収録や写真撮影、レコーディング、ライブなど、いつものメンバーに加えて、多くのスタッフとともに仕事をするジンとジミンにとって、2人で話す機会はそうそうあるものではないはずです。

久しぶりに2人きりになったので、照れたのか緊張したのでしょう。

冒頭でジンが「気楽にタメ口でやろう」とジミンに伝え、「自分に言い聞かせた 」と語っていたジンが可愛らしくて印象的ですね。

「タメ口」発言にちょっと困惑した年下のジミンの表情や対応も、滅多に見ることのできない貴重なものでした。

ジミンの「自分だけの曲」を作る方法や考え方は?

曲の作り方を「自分ではよくわからない、心の惹かれるまま」と表現したジミン。

基本的には、何かが題材になり独自のセンスから自然と生まれる感覚的なメロディーや世界観を形にしていくタイプのようですね。

そのときに自分が感じている感情や気持ち、メンバーや会って話した誰かの感情や感覚、周囲にある音や景色などから、ジミンのセンスで切り取って、その感情などを再現するかのように音にするのかもしれません。

こういった作曲の方法を取るミュージシャンも数多く存在し、「ある尖った感情に出会うためにたくさん読書をしている」「日常の瞬間をよく見ている」「多くのことを心に残している」という人もいます。

ジミンもそうした天性のインプットで曲を構成できる才能があるのでしょうね。

彼からは、強い感受性や敏感で繊細な雰囲気、センスを感じます。

メロディーから書く?歌詞から書く?

ジミンが曲を作るときは、自身の感性を生かした所謂「メロ先」タイプ。

自身の内側にある感情を直感的にメロディーに落とし込んで、音の世界観を作ってからそこに詞を当てていく方法です。

しかし、2020年11月に発表された「BE」というアルバムでは、キーワードを設定し、そこから浮かんでくるメロディー、情感、歌詞を合わせていく方法に変化してきたそう。

キーワードから想起されるものを、メロディーや歌詞問わずより広い領域で構成するような方法になってきた、その方法を好むようになったという訳です。

これには、ジミンの「作り手」「表現者」としての成長を感じますね。

実際にその方法で作業してみて、「新しい方法で作業したら良さそう」と手応えも語っていて、今後の彼の作品にも期待が持てそうです。

Dis-easeはどれくらいジミンが関わったの?

曲の作り方に変化の出てきたジミンですが、「Dis-ease」では元々なかったブリッジメロディーの制作を担当したそうです。

ブリッジメロディーとは、文字通り「橋渡し」となるメロディーのことで、サビに行く前のパートのことを指しています。

つかみとなるAメロ、さらに盛り上げてサビに繋げるBメロ、盛り上がったところでとどめとなるキラーフレーズのサビ、というような楽曲の構成を思い浮かべるとわかりやすいと思います。

元々なかったブリッジメロディーを作るということは、前のAメロ、後ろのサビを意識して、曲全体の構成を考えて作っていく必要があるため、実は難易度の高い作業です。

レコーディングの作業中に曲全体に触れ、そのイメージを元に口ずさんだものがそのままブリッジメロディーになっていったそうなのですが、レコーディングをしながら曲に触れ、世界観が上手くつながる新たなメロディーを短い時間で紡ぎ出してしまうとは。

ジミンの感受性の強さやセンスの良さがよく表れたエピソードですよね。

Christmas-loveについて

※10分45秒過ぎから

発売が11月20日だったアルバム「BE」。

発売自体がファンへのクリスマスプレゼントですが、更なるファンへのプレゼントとして収録されたのが「Christmas-love」でした。

その歌詞を手掛けたジミンですが、とても苦労したようです。

 歌詞のアプローチに悩み、全く書けなかったのだとか。

しかし、レコーディングの疲れが見えるメンバーに「助けて」と言い出せなかったジミン。

そこに、1つ年上のリーダーRMが1番の歌詞を作って送ってくれたそうなのです。

RMからの思わぬプレゼントに奮起したジミンは、その後ほぼ徹夜で歌詞を書き上げます。

そして、RMと相談し歌詞を再調整をして、そうして「Christmas-love」を2日で録り終えたのでした。

アディショナルタイムからの逆転決勝ゴールのような、ステキなエピソードですね。

「Abyss」の歌詞を手掛けたジンも「(そんなに短時間で仕上げたのに)それでもクオリティが高い!」と驚いていたのが印象に残ります。

プロジェクトマネージャーとしての作業はどうでしたか?

※9分50秒過ぎにも再度この話題がありますので拾ってください

「BE」というアルバムでは、制作自体の進行をけん引していくプロジェクトマネージャーを担当したジミン。

プロジェクト全体やメンバー全員を見て行動しなければいけない立場になって、ジミンは「人の考えは本当に様々だ」と実感し、「メンバーの制作への積極性に刺激を受けた」と語っています。

直感的に多くのことを感じアウトプットできるジミンが、自分にはない客観的な意見や考えを取り入れてアルバム全体をけん引していった経験は、確実にジミンを一回り大きくしたのではないでしょうか。

全体を見渡して広い視野を持ちはじめたジミンだからこそ、先に紹介した「メロディー、情感、歌詞を合わせていく方法」で曲をつくれるようになっていったのかもしれません。

ジミンの成長の速さには驚かされます。

ジミンの新しい一面を上手く聞き出す雰囲気を作ったインタビュアーとしてのジンも技ありですね。

ジミンパートが「女性パート?!」と話題になったことについて

※適宜「見出し3」で分けて頂けると幸いです。

今回のアルバムに収録した「Life goes on」で、ファンの間ではヴォーカルラインについて、ある話題で持ち切りになっていたことがありました。

男性メンバーで構成されているBTSの「Life goes on」には、聞きなれない女性のような声があったのです。

当然、男性しかいないBTSでこの女性のようなヴォーカルラインは話題になりますよね。

この話題のパートは、どのようにして生まれたのでしょう。

このパートは誰?誰のアイディア?

ミドルテンポの優しいバラード曲に効果的にみえかくれするサビ部分の甘く切ない声。

この声は誰なのか、注目の的となったその声の主はジミンでした。

曲全体の流れや構成、イメージから「この曲には女性の声が必要だ」と感じていたジミンはプロデューサーにそのことを話し、方向性が合致。

女性ヴォーカルを手配する時間や余裕がなかったこと、プロデューサーがジミンの声ならいけるのではないかと睨んでいたことから、ジミンがトライしてみたようなのです。

結果として、ジミンのヴォーカルラインが見事にハマり、優しく甘く、切ない名曲「Life goes on」が完成したのでした。

今までで「簡単だった」「難しかった」という曲はありますか?

ジンの「何度も再レコーディングした」という話からも、BTSとしても手塩にかけたであろう「BE」ですが、女性風のヴォーカルラインもこなしてしまうジミンにとって「簡単だった」曲、「難しかった」曲などはあるのでしょうか。

ジミンにとって「難しかった」曲、それは「Life goes on」だったようです。

曲のイメージを深く理解し、曲のイメージから女性ヴォーカルの必要性に気がつきその表現まで手掛けたジミン。

曲の持つイメージを最大限に具現化するためにその表現を極限まで追求したのでしょう。

「練習した」「サビが大変だった」とも語っています。

他には、普段使わない音域やトーンを用いた「Telepathy」や「Fly to My Room」も難しかったそうですね。

ちなみに、聞き手であるジンは「Blue & Grey」のキーが低すぎて大変だったようですね。

「ジミンさんとVさん(この曲の作曲者)のせいだよ」と茶化す場面もありました。

ジミンさんの体調管理方法は?(主にレコーディング前)

レコーディングにおける体調管理は人それぞれですが、ジミンは「水をよく飲む」「お酒は乾燥するので飲まない」「寝るときは加湿器を使う」と語っていますね。

恐らくは体調管理と喉の調子の管理の両方の意味があるのでしょう。

基本的な健康管理に通じる部分ですが、人体の70%は水です。

そういった部分を踏まえて、基本的な部分のケアを大切にしているのではないでしょうか。

これからはどんな音楽を作っていきたい?

今回のアルバムでは、「キーワードからメロディー、情感、歌詞を合わせていく新しい作曲方法」を開拓したり、女性風のヴォーカルラインなどの新たな一面も見せたジミン。

これからは、もっと様々な音楽に挑戦したいと意気込みを語ります。

アコースティックやダンス曲などにも目が向いており、今回のアルバムを通して得た手応えが、ジミンを一回り大きくした、視野を広げたように感じますね。

ジンからは「明るい曲もやって欲しい」というリクエストもありましたが、そこにも注目していきたいと思います。

終わりに

インタビューの終わりに、ジンに「MCが残念」などのちょっと笑える絡みを入れつつも、

「上手に質問してくださった」とジンへのフォローも忘れないジミン、カッコよかったですね。

「ファンの皆に、どんな気持ちで作業してきたか届けられた。いい時間だった」と今回のアルバムへの手応えを改めて言葉にしたジミンとBTSのこれからの活躍に、益々期待が高まります。今後も注目していきましょう。

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