2020年11月20日、BTSが感じた感覚や考え方、そしてこれからの“僕たち”という存在を伝えるためのアルバム『BE』をリリース。より自分たちの感覚を伝えるためメンバーによる楽曲の制作はもちろん、アルバムのコンセプトや構成、ジャケット写真やMVのビジュアル撮影など、さまざまな工程にメンバーが携わり作られました。
そんなBTSの協業によって作られたアルバムですが、制作の裏側に迫るメンバー同士のインタビュー動画「BE-hind」も公開され、メンバーそれぞれが感じていた想いや考え方が語られました。
今回は、ジョングクからジンへ行ったインタビュー内容をご紹介します。
動画はこちらでご覧いただけます(韓国語です)
最近どう?
BTSの最年長と末っ子によるインタビューとなりましたが、歳の差を感じさせない様子で握手を交わし、インタビューを開始します。すると開始早々ジンが「最近どう?」と話題を振り、インタビュアーであるジョングクを困惑させました。
気を取り直し「最近はどう過ごしていますか?」というジョングクの質問に対し、ジンは「毎日一緒に仕事してるじゃん」と言いながらも、「色々な撮影をしたり、レコーディングをしたり、ジョングクと遊んだりしている」とユーモアを交え返答。相変わらず仕事が忙しそうな様子ですが、メンバーが集まり充実した日々を送っているようです。
さらに、睡眠をとりゲームをして、お酒も嗜んでいる様子もみせ、ジンらしい日常も過ごしているようでした。
ジンとジョングクで話す音楽のことについて
これまでBTSというグループで活動してきましたが、ジン個人としての音楽に対する夢や独自のやり方、感じてきたことや、これから先の未来について明かされました。
レコーディング前の練習はどうしてる?
宿舎では大きな声で歌うと周りに迷惑がかかるため、会社のボーカルルームでガイド音声をダウンロードして練習をしているというジン。また、自身のレコーディング前は、他のメンバーが歌っているのを聴きながら一緒に歌って覚えているそうです。
メロディと歌詞はどっちを先に覚える?
「メロディと歌詞はどちらを先に覚えますか?」というジョングクの質問に、ジンは「どちらも出来ません」と驚きの回答をしました。さらにジンは「天才のジョングクには理解できないと思うけど」と前置きすると、「練習で歌いながら歌詞を覚えるのと、作業しながらレコーディングをして覚えるのとじゃ感覚が違うじゃん」と話し、歌詞を覚えることが苦手だと明かします。
歌詞を覚えるのが苦手なジンにとっては、レコーディングをしながら覚えるのが一番効率がいい方法だそうで、この回答にジョングクも、「レコーディングの時の方が歌詞が頭に入りやすい」と共感する様子を見せました。
レコーディングの時はメモとかしてる?
練習ではあまりメモをすることはないそうですが、レコーディングではプロデューサーからの要求をメモしているとのこと。呼吸を入れてほしいタイミングや、発音などの細かな指示が出されるといい、一度言われた要求は変わることも少ないため、メモを取りながらレコーディングをしているそうです。
「Stay」あたりのジンは曲で何を表現したかった?
ジン・RM・ジョングクによるユニット曲の「Stay」は、ジョングクが作曲をし、ジンとRMが作詞を担当しました。ジョングクが「Stayを作るにあたって大きな役割を果たしてくれたそうで」と称賛すると、ジンは「微力ながらも協力させていただきました」と謙遜。ですが「RMよりも先に僕が歌詞を書いてたんだよ、知らなかったでしょ?」と発言し、曲の方向性を決めたのは自分だと明かします。歌詞の導入部分を「夢だったのかな ここは部屋のよう」と書いたところ、RMから「いいと思う」と言われたそうで、それをさらに広げて歌詞が完成したそうです。
ジンはコロナの感染拡大により、変わってしまった日常を表現したかったといい、「目を開けるとARMYやたくさんの方がいると思ったのに、実は自分の部屋の中にいて、夢を見ていただけだった」と、歌詞に込めた意味を打ち明けます。その言葉を聞いたジョングクも、「僕たちがコンサートをしてたことも、全部夢みたいって話してたよね」と共感し、ファンに会うことができない寂しさを滲ませました。
「Abyss」はどう?
2020年12月4日、ジンの28歳の誕生日に公開されたソロ曲の「Abyss」は、誕生日に出す曲としては少し暗く、悲しい歌詞となっています。というのも、「Dynamite」が世界中で大ヒットし、米ビルボード・ソングチャートで初の1位を獲得したBTSでしたが、ジンはたくさんのお祝いの言葉を受ける一方、本当にこのような祝福を受けても良いのか疑問に思ったそうです。
そして、燃え尽き症候群になり何もしたくないという無気力感や、何も考えられないといった沈んだ気持ちが続いたことを明かしました。そんな憂鬱な時期にあえて楽曲を制作し、感じていたありのままの感情を込めたそうです。
当時曲を作るのもままならない状態でしたが、プロデューサーのBUMZUさんと一緒に曲を作ったそうで、メロディーを考えてくれたり、様々なアイデアを出し合っては修正をしたりと、ずっとそばでサポートしてくれたとのこと。さらに、歌詞はRMにも書いてもらったそうで、サビの部分は少しジンが手を加えたものの、RMに書いてもらった歌詞をそのまま採用したことを明かしました。
ボーカルとしての自分はどう見てる?
ジンはボーカルとしての自分について「考えたことはない」としながらも、しいて言えば「単純」と答えました。素晴らしいボーカルスキルがある訳でもなく、感性溢れる声でもなければ、パワフルな歌声でもないけれど、ただ一生懸命に頑張るだけと理由を述べます。
さらにジンは、「単純なボーカルも悪くないと思ってる。単純ということはありのままの自分そのものだから、嘘偽りもないし悪いことではない」と、ポジティブに捉えていることを伝えました。また、“単純”だからこそ指示を出してもらえれば、その通りに対応する性格だとし、様々な雰囲気に合った声を出せるよう務めているようです。
これからはどんな音楽がしたい?
ジンは指示に応じて歌うよう努めるものの、“強めの音楽”は大変だと明かし、テクニックを要する曲は苦手だと発言。そのため、感情を伝えることに重点を置くバラードや、テンポが遅めの曲の方が歌いやすいとのこと。
「Awake」や「Epiphany」でバラード曲を披露しており、次は楽しい雰囲気の曲を作りたいと「Moon」を制作、すでにやりたい音楽は実現できたというジン。だからといって、「ソロでダンス曲をやりたいと思わない」と断言し、あくまで自分の性質にあった音楽をやっていくと語りました。
そこでジョングクが「ラップはどう?」と提案すると、「実は、レコーディングしてみたことがあるんだ。だけど、世に出せるレベルじゃなかった」と笑いながら話し、ラッパーとしてのジンを見ることはできなさそうです。
ジャンルとしてやってみたいものはある?
「Butterfly」や「Spring Day」のような、ほのぼのとして儚い雰囲気の曲に挑戦してみたいそうですが、忙しさのあまり実行には至っていない様子。漠然と考えているだけで、曲の方向性も特に決まっていないそうですが、ジンらしい曲の制作に期待が高まります。
ネットの感想は?
参考:https://twitter.com/search?q=https%3A%2F%2Fyoutu.be%2FMOuBUARw7UE&src=typed_query
↑翻訳アプリなどで海外圏の声のを翻訳して載せてもらって大丈夫です!
「Stayの歌詞に込められた思いが素敵過ぎるし、ARMYのことを想ってくれてありがとう」
「メンバー同士の会話って貴重だから、こういう動画を出してくれて嬉しい」
「ジンの声はすてきだよ!もっと自信持って!」
「ジンのラップ聞いてみたかったな。ラップラインってやっぱすごいんだね」
「毎日一緒に仕事してるって聞いただけで幸せ感じた」
など、ファンからは様々な声が寄せられました。
メンバー同士のインタビューは、恥ずかしいのか少しぎこちなさもありましたが、お世辞ではなく本音を言い合う姿に、多くのファンが共感したようです。
まとめ
アルバム制作の裏側に迫るだけでなく、個人としての考え方や、音楽に対する思いに触れることができるインタビュー内容となりました。
普段は年下メンバーにイジられることが多く、明るい姿だけを見せるジンですが、しっかりと自分の考えと役割を理解し、より良い楽曲を作るため最善を尽くす姿が浮かんできます。次はどんな曲を歌ってくれるのか、とても楽しみですね。