K-POPアーティストの兵役は度々注目を集めているトピックですよね。世界的アーティストであるBTSの入隊時期ともなれば、全世界のARMYが関心を寄せる一大事です!
「ジンに続くのでは?」と予想されているSUGAの兵役について、2023年1月現在、分かっている情報をまとめていきます。
2022年はジンさんが兵役へ!
2022年12月13日、BTSの最年長メンバーであるジンが兵役に就きました。配属先は陸軍で、兵役期間は18ヵ月。つまり、2024年6月12日まで兵役を務める予定です。BTSのデビュー記念日は6月13日なので、記念日前日に戻ってくるという奇跡のスケジュールが実現!このミラクルにはARMYも沸き立ちました。
話題を呼んだジンの兵役ですが、さかのぼること2年。2020年に韓国の国会で可決された兵役法改正案が、通称「BTS法」として注目を浴びたことを覚えていますか?
メンバー全員の兵役に関わることなので、兵役法の改正内容にも着目してみました。
韓国人男性は、28歳までに兵役に就くことが定められています。兵役法改正前から30歳までの徴兵期限延長は認められていましたが、下記の4分野に該当する場合のみでした。
- 大学生
- 大学院生
- 司法修習生
- スポーツで功績を挙げている人
K-POPアーティストは条件に該当しないため、兵役と仕事の兼ね合いで大学に入学するという事例も出るほど。
改正後の兵役法では、4分野に加えて「大衆芸術の優秀者」も30歳までの徴兵期限延長が認められました。この改正内容に従い、ジンは満30歳で兵役に就くことになったのです。
法律まで変えてしまうBTSの影響力の大きさには驚くばかりですね。
次の兵役はSUGAが濃厚?
2023年で30歳を迎えるSUGAは、次に兵役に就くメンバーなのではないかと言われています。ジンの次に年齢が高いメンバーなので、順番どおりの兵役履行となる予想です。
入隊時期は公表されておらず、現時点では今後の予定は不明。所属事務所のBIGHIT MUSICも、「メンバーは各自の計画に基づいて順に兵役を履行する予定」と述べるにとどめ、
2025年ごろメンバー全員での活動再開を目指す予定だと発表しました。
正確な入隊日は不明ですが、SUGAの誕生日は3月9日。遅くとも2023年3月には兵役に就く運びになるでしょう。
SUGAが社会服務要員に?
入隊までの詳細が不明な状況下、SUGAが「社会服務要員」の判定を受けたことが明らかになりました。
「社会服務要員」とは、兵役代替服務制度のひとつです。兵役制度のない日本では聞きなれない言葉ですよね。少し細かく解説していきます。
韓国では徴兵前に兵役判定の検査が行われています。医師による診断と本人の経歴、双方を合わせた総合的な検査で、判定結果は1級~7級までわかれています。
- 1級~3級:現役兵として軍に入隊。
- 4級:社会服務要員として公的機関に勤務。
- 5級:戦時勤労役として有事の際に出動。
- 6級:兵役免除。
- 7級:疫病等の治療中で再検査が必要とされる。
SUGAは4級の社会服務要員に該当したということになります。民間人として、公的機関で保険・医療、教育に携わる業務を行ったり、体育・芸術の育成に関わったりしていく等級です。
以前は定められた等級のみでしか活動できませんでしたが、兵役法が改正された現在では、本人の希望により現役兵として軍へ入隊することもできます。そのため、現役兵と社会服務要員のどちらを選ぶかはSUGAの判断に委ねられています。
理由は?
SUGAが社会服務要員の判定を受けた理由は公表されていないため不明ですが、肩の手術が原因ではないかと言われています。
2012年、プライベートで交通事故に遭ってから肩の痛みに悩まされていたSUGA。BTSとしての活動期間中もリハビリを行ってきましたが、症状は改善しませんでした。パフォーマンスだけではなく日常生活にも支障をきたすようになり、SUGAは所属事務所の社長との話し合いを経て、2020年11月に肩の手術を受けています。
術後は活動を一時休止。2021年3月のグラミー賞授賞式までパフォーマンスを控えていました。この時の手術が社会服務要員の判定に影響した可能性が高いです。
手術当時、「兵役義務を履行するため、そしてその後の歌手活動のためにも健康でいたい」という本人の意志を尊重したというコメントが所属事務所から発表されています。
兵役、歌手活動双方へのSUGAの熱意が表れている言葉ですよね。誠実な人柄が伝わってきます。
過去に韓国のアーティストで同じ人はいた?
過去にも社会服務要員の判定を受けたアーティストはいます。特に有名な4人についてまとめてみました。
- 元JYJのユチョン(喘息):ソウル江南区庁に勤務。
- 2PMのジュノ(右肩の負傷):障碍者保護センターに勤務。
- EXOのベクヒョン(甲状腺機能の低下):現在服務中につき勤務地は不明。
- MONSTA Xのショヌ(左岸網膜剥離):現在服務中につき勤務地は不明。
服務中はSNSへの投稿もなく、業務に集中するのが一般的です。なかなか情報が入ってこないことも多いのですが、後日アーティストたちの人柄が話題になることもあります。
例えば、2PMのジュノは職場の方々から勤勉ぶりを絶賛され、SNSで注目を浴びました。
現役兵と社会服務要員、どちらを選んだとしてもSUGAの気配り上手な魅力が発揮されるのではないでしょうか。脚光を浴びる日が楽しみですね!
BTSの兵役に関する話題は大きな議論を呼んでいる
BTSの兵役については、ARMYに限らず広く人々の関心を集めました。韓国国内での世論調査では、「BTSの兵役に賛成」という意見が6割を超える結果に。
兵役法改正に世論調査…まさに国家を動かすアーティストですね。注目度に比例し、数多くの意見が寄せられていますが、大きく賛成派と反対派にわけて紹介していきます。
兵役に賛成派
まずは「BTSも兵役に行くべき」という賛成派の意見からまとめていきます。
「国の決まりには従うべき」、「BTSだけ兵役免除なのは不公平なのではないか?」という意見が目立ちました。「世界的な活躍をしている他グループのメンバーたちも兵役に就いているのだから」という言葉からも分かるように、「兵役の公平性」が賛成派意見の中核になっています。
兵役に反対派
続いて、兵役に反対派の意見です。
「経済的損失が大きすぎる」、「政治利用になるのではないか?」といった意見が目立ちます。どちらの意見も一理ありますよね。BTSの活動は韓国経済に多大な影響を与えていることが分かります。
賛成派・反対派ともに、ARMYではない方の客観的な意見が寄せられていたことも印象的でした。
意見を見ていく中で、BTSの兵役についてはファンの垣根を超えた議論が行われていることを実感しました。