今日は「ジミンさんの苦悩」についてお伝えしていきます。
トップアイドルになるというのは「運」の要素があるかもしれません。
しかし、彼らのように
トップアイドルで「居続ける」というのは「運だけ」ではどうにもなりません。
そこには、私たちが経験することのないであろう「苦悩」や「重圧」などがあることでしょう。
今回、BTSが新たに出版した回想録である
「Beyond the Story: 10- Year Record of BTS」
でジミンの心の内について書かれています。
ここではBTSでトップレベルのダンス、そして魅力的な声を持つあのジミンでさえ、
身体的にではなく、精神的に健康を保つには
本当に苦労してきたのだなということが描かれていました。
この回想録では、私たちは表向きに見ているパワフルで感動的なパフォーマンスの裏には、
彼らの現実に対する強さ、そして同時に弱さを見ることができ、
BTSのことをより深く知ることが出来ます。
今回紹介するのはジミンの回想録で、ぜひ彼の心の旅をご覧ください。
2018年、世界を獲った活躍の裏で・・・
1年に渡ってファンに共有されたビデオブログの中で、ジミンは内なる悪魔との闘いを詳細に語っています。
ファンサービスの鑑とも言えるほどのファンサービスを続けているBTS。
時にこの行動、つまり自分の夢、幸福、そして有名な歌手になるために払った犠牲に疑問を抱いていることに気づいたのです。
実は2018年、ジミンは説明が出来ない感情と闘っていました。それは今振り返ると「鬱」だったのだと言いますが、当時はとにかく訳がわからないという状態で、
この感情によって自らを孤立させ、ツアーなどで宿泊している時の施設やホテルで閉じこもり、この感情と格闘するようになったそうです。
本人曰く、「理由はないけど急に落ち込んだりする」という時期だったとか。
この2018年は、BTSとK-POPにとっては「世界を獲った」1年でした。
5月にアジア圏出身者としては史上初ビルボード200の頂点にたちます。
それはアジア圏だけじゃなく、非英語圏の言語で作られたアルバムとしては12年ぶりの快挙というものでもありました。
そしてなんと、9月に発表したアルバムでも同チャートの1位に。ポップ・グループの作品が1年間で2枚のアルバムがトップに輝いたのは、ワン・ダイレクション以来となる快挙だったそうです。
その勢いは止まらず、11月に公開された彼らのドキュメンタリー映画は、イベント関連映画による世界記録をも更新しました。
世界中で行われたツアーも続々完売。チケット争奪戦が世界中で行われることとなりました。
こうして彼らの活躍のことだけにスポットを当てるととても素晴らしいものに見えます。
しかし実はその裏で、ジミンさんは苦しんでいたということですね。
「なぜそんなことになったのかは分かりませんが、急に落ち込んでしまった時期でした。」
— BTSのジミン
この時の精神的な疲労や苦痛というのは、ジミンだけではなくメンバー全員が感じていたことがこの回想録では明らかになっています。
これらの、輝かしい活躍の裏にあった複雑な感情がどのように変化し、昇華させていったのか、納得していったのかが書かれています。
ジミンはこの精神的な疲労や苦痛の要因の1つとして、2018年の世界での活躍があったからこそだとも話しています。
世界での活躍は、彼らを「監視する目」が世界中に広がったことを意味します。
韓国国内だけに止まらず、今や彼らの行動は世界中のARMYが注目しています。
それはジンが入隊するという時のメディアの取り上げ方でもわかりますよね。
「それはまるで…私たちが歌手や有名人になることで失ったものを感じ始めていたようなものでした。「これが幸せなのかな?」とよく思いました。」
— BTSのジミン
トップアイドルの人たちが裏で精神的に疲労し、アイドル活動を急に止めてしまったりすることはしばしば目にします。
ただ、活動中にこうした苦悩を本当のトップアイドルから聞ける機会というのは本当に珍しいことのように思います。
今回、心の内を隠さずに正直に、そして誠実に想いを綴ってくれたジミン。
ジミンやBTSメンバーの活動は世界中の人たちが注目し、彼らのパワーに勇気づけられ、毎日に希望を持って過ごすことが出来ています。
どんな人でも一人の人間なのだということを思い出させてくれ、メンタルヘルスがどれだけ日常生活や、芸能生活に重要なのかもこの本によって与えられる視点です。
興味のある方はぜひ手に取ってみてくださいね。